ジャズバンドtsukuyomiの新譜"Parallel Tripper"が名盤すぎる
ジャズとかインストバンドとかってよくわかんないから聞かない〜!って人多くないですか?
多いですよね??え、多くない???
少なくともわたしの周りにはそういう人が多いんです。
歌がないと聞く気しないんだよね〜って人。
もちろん歌は歌で大事!
歌詞で号泣しちゃうこともあります。
歌詞がめっちゃ好き!ってバンドとかアーティストもいます。
でも、歌がなくても、声が入ってなくても、ぐっとくる音楽はもちろんある。
実際、歌詞もいいけどバンドサウンドだけで掴まれるようなバンドもたくさんいると思うんです。
歌が入ってなくてもいい音楽はついつい聞いちゃうんですよ。
と、前置きが長くなりましたが、今回はジャズバンドtsukuyomiの最新アルバムがめちゃくちゃ良かったのでその話。
tsukuyomiとは
tsukuyomiとは、SAX奏者庸蔵が自身の音楽を現実に再生するユニットとして2011年に始動したインストバンドです。
基本はジャズ。
でも、ファンクやエレクトロニカ、AORなどなど、さまざまなジャンルが組み合わさった音楽のように聞こえます。
ジャンルレスのようにも聞こえるけど、根っこにはジャズがあるな、と思わされるそんなバンド。
メンバーはちょっとずつ変わるようで、今回のアルバムだと、例えばピアノにはbohemianvoodoo/PRIMITIVE ART ORCHESTRAの木村イオリが。
bohemianvoodooは、わたしがめちゃくちゃ大好きなジャズバンドなんですが、いつか長々と語る予定なので今日は多くは語りません。
他にも、今回のアルバムでは、
MORE THE MANの丸山力巨、梅田誠志、只熊良介やバイオリンには大岩沙彩という名プレイヤー達が名を連ねるバンドです。
で、兎にも角にも、今回、今日発売された最新アルバム"Parallel Tripper"が最高なんですよね。
最新アルバムParallel Tripper
まずはこちらをご覧いただきたい。
こちら、アルバム発売に先立ちましてyoutubeにあげられていたアルバムリード曲Parallel Tripper。
見てわかる通り、アルバム名を題した一曲です。
最初の刻みだけですでに掴まれます。
ギター、ベース、ドラム、ピアノの刻み、そしてそこに絡んでいくバイオリン。
刻みに加わるソプラノサックス。裏で裏メロを奏でるピアノ。
そして、バイオリンとソプラノサックスが一緒にメロディを奏でるところまでの流れが最高です。
この曲、リズムとメロディのバランスが最高なんですよね。
両方が印象的で、メロディを奏でている時も後ろで刻みのリズムがあるため耳に残る。
両方を覚えちゃうんです。
そして、それぞれの楽器が活きている。
どこかしらにそれぞれの楽器の良さが滲み出てるんですよね。
リード曲以外も最高な曲ばかりです。
YouTubeで聞けるのはParallel Tripperだけなんですが、他の曲もとにかくいい。
ジャズファンであれば、"雨時々Paris"は好きだと思います。
スタートから、最高のジャズピアノが聞けます。
サックスの音色もいいですよ。
あと、このバンド、ジャズにはちょっと珍しいバイオリンがいるんですが、"雨時々Paris"ではバイオリンのピチカートがいい味を出してます。
もちろんメロディも演奏してるんですけど、サックスがメインの時は、裏でピチカートで演奏してるんです。
これが、たまらなくいい。
"Call It a Day"もジャズ好きは好きな曲だと思います。
こちらはより、ジャズファンが好きそう。
サックスが入ったジャズが好きな方にハマりそうな一曲ですね。
ピアノも全体的にジャズのコード進行だし、ドラムのリズムの取り方もスイングしている。
ギターとバイオリンの入り方もいいし、途中のエレキベースソロは雰囲気がその部分だけ変わるからはっとさせられて聞き飽きしません。
"Elevation"は、EDMっぽい印象も受ける一曲。
リズムはEDMさを感じるけど、ピアノのコード進行はジャズらしさを感じるし、サックスの音色はジャズロックっぽいようにも聞こえる。
ただのジャズでは終わらない一曲です。
他の曲も全部本当に良くて語り尽くしたいんですが、魅力が有り余りすぎて言葉が足りません。
本当に素晴らしい名盤に出会うと、どの曲をとっても最高以外に言葉が見つからなくなるんだな、と気付かされた。そんな名盤です。
是非、聞いてみてほしいです。